2011/11/6
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「まる」さんの ギターリペア講座

ギターおたくとそのお仲間・・散財報告掲示板 よりご報告

ギターリペアマンの王道を行く、「まる」さんからギターの「弦高」についてのコメントを頂きましたので、最初にご連絡させてもらいます。
 
 尚、あくまで、リペア経験豊富な「まる」さんのご意見ですのでご参考として下さい。この内容についてのご質問・ご意見については、直接「まる」さんにお尋ねして頂く・・と、いう事でお願いします。(^^ゞ 
 併せてリペアを実践して頂くのも自己責任でお願いします。・・運悪く不都合が出ても、あたいや「まる」さんの責任!と避難しない様に、その点をお約束願います〜。
 
 まるさんからのご報告
 
1.弦高が高いギターの対処について。
 
まず、原因を探る。ネックの反りなんてのは弦高にはあまり影響しない。多くは元起き。それとトップ浮きによる相対的にブリッジが高くなる状態。
それで、第一の対処はサドルを下げる。当たり前か。でも、サドルで音はずいぶん変わる。ただ下げればよいというものでもない。
たとえば、サドルを下げすぎるとテンションが出ない。その場合は2つの方法。
ブリッジをカンナで削る!!それから細かいペーパーで整形しながら磨いてワックスで仕上げる。
もうひとつの方法。私の得意なやつ。ブリッジピンの溝をブリッジ側に深目に切って、ガイド溝を作る。マーチンのロードシリーズのブリッジと同じ形状。これは、音的にもかなり効果的。
そうそうナット側の高さ調整も結構効果的。でも、削りすぎは厳禁。ナットに大事なことはしっかり弦を受け止めること。溝は少し広めにした方がかんたんに良い結果を得られる。要はナットの底面にしっかり弦があたるようにすること。
ついでに、サドルの底面もできるだけ平面にしましょう。はずしてみて平らなところに当てて確認、そうでない場合は丁寧に削りましょう。オクターブ調整もすれば見違えるほどに倍音がきれいになりますよ。
そうそう、ネックの反りはフレットの高さ合わせも含めて考えましょう。
 
2.ペグ取り付けのねじ穴がゆるくなってしまった場合の対処
 
まずペグをはずしましょう。当然か、でもね、ねじ穴がゆるくなったってことはペグに外から力がかかった(倒したりぶつけたり)ことが原因かもしれないんだ。ペグもちゃんと点検しよう。
大きくなったねじ穴はタイトボンド(木工ボンドでも可)を流し込んで爪楊枝で埋めよう!爪楊枝は竹はだめ、柳がよい。
長いまま差し込んで乾燥させ、その後余分なところを切り落とす。
切り落とすにはカッターを使ってはいけない!まず、失敗する。
普通は良く研いだノミを使うらしいが、結構難しい。
そこでお勧めは「彫刻刀」平ペッたいやつ。100円ショップにもある。古いやつや100円ショップのやつなんかは、できれば良く研いで(砥石も100円ショップで十分)使うとよいよ。
はみ出たボンドは濡らした布で丁寧に拭けばきれいにとれるから心配しないで。
穴が埋まっても、いきなりねじをねじ込んではいけないよ。下手をするとヘッドが割れるぞ!ねじ込む前には必ず下穴を小さなドリルか錐、千枚通しでもよいからあけておくようにする。これでOK!
ペグのシャフトはゆがみが無いようにとりつけましょう。位置がずれてると妙に硬かったり、緩んだりを繰り返すことになるよ。
 
3.ナットの自作にもチャレンジしてください♪
 
自信がなければ、牛骨よりもタスクの方が簡単です。
用意するものは、
鉄ノコの刃
薄めの平やすり
細めの丸棒やすり
あれば、目立てやすり
紙やすり180と360、こだわればさらに600、360の代わりに400もよいですよ♪
瞬間接着剤又はセメダインC
長めのシャープの芯
など、100円ショップで十分です。
古いナットを外すときは塗装が割れないようカッターでナットの回りの塗装との境に切り込みを入れておきましょう。
割りばしなどの木片を側面に当てて金づちで軽く叩けば簡単にはずれます。
 
4.なんちゃってボサノバ演奏
 
ボサノバを弾きたいとあったので、なんちゃってボサの弾き方を参考までに。
まず、ジャズっぽいコードをつかいましょう。ポイントは3つ。
1 ルートを意識しましょう
2 音は3音か4音しか弾きません
3 開放弦は使いません
具体例をGmaj7とAm7のコードでやってみます。
Gmaj7の場合、ルートはGですので「中指」で6弦3フレットを押さえます。
5弦はミュートです。「中指」でミュートします。
4弦以降は、まず、「人差し指」で4弦から2弦まで3フレットでセーハします。1弦はそのままミュートです。この2本の指の押さえ方が基本です。
これができたら、さらに「薬指」で4弦4フレット、「小指」で3弦4フレットを押さえます。
6弦は必ず音を出す。5弦と1弦は必ずミュートする。それ以外は適当に音が出ていればよい、特に2弦は。Gmaj7、できましたか?
Am7は先ほどの「中指」6弦、5弦ミュート「人差し指」4弦からセーハのポジションを保ったまま、5フレットまで移動させればよいです。
この二つのコードを交互に弾いて見ましょう!ルートを意識してくださいね。
さて、問題はリズム!ボサのリズムは我々フォーク弾きには、なかなかハードルが高いです。
ここはひとつ、適当に、あるリズムを使ってみましょう。
楽しんごの「ど・ど・すこ・すこ・すこ」というのがありますね。あれでやってみましょう。頭の「ど」はルート(親指弾き)にして次の「ど」はコード(人差し指以下2または3本)を、「すこ」もコードで、少し跳ね気味に。これで、Gmaj7-Am7-Gmaj7-Am7と弾いてみましょう!どうです?
慣れてきたら、音を抜いてシャッフル気味にするもよし。
あまり気にせずにしっとりやれば雰囲気ばっちりですよ。
ど・ど・すこ・すこ・すこ・ ボサ注入!
 
 
5 ブリッジの削り方
 
しっかりマスキングしてから作業しましょう。
私は、小型カンナの刃を研ぐことからはじめます。カンナを使うときは材の目を意識して。
カンナは怖い!時は、ペーパーでできます。100円ショップにもありますから、ペーパーホルダーを用意します。
まず、80番ぐらいでゴシゴシ削ります。だんだん目を細かくしていって、最後は600番くらいまで削ります。その後、オイルを塗ってさらに600番から1200番くらいまで磨きます。水とぎ、ならぬオイルとぎを行うわけです。
未塗装のブリッジならば最後にワックスで仕上げればOKですよ。
ローズのオイルとぎは周囲が真っ赤になりますから場所や服装に気をつけましょう。
 
6.ギターの白濁、対処方策
 
白濁は塗装のラッカー成分が水分と反応して起こります。
ちょっと待って!ラッカー?CJ12はポリウレタン塗装では?
実は塗装は一般的に下塗、中塗、上塗と3回くらいに分けて行われています。ポリウレタン塗装を上塗部分に使って、下塗や中塗にラッカーを使うことは多くあります。
この中塗部分のラッカー成分が白濁してしまうのです。上塗は丈夫なポリウレタンですから、少々磨いても中塗の白濁までは届きません。
塗装やり直しとしても、かなり大変です。
ではどうするか。塗装の奥にある水分を何とか飛ばせばよいわけですが、、、
荒業をひとつ
乾いたタオル、濡れタオルとアイロンを用意します。
濡れタオルをギターにかけてアイロンで思いっきり暖めてやります。
直ちにタオルをどけて水分をふき取ります。
エアコンの効いた部屋か乾燥した屋外で一気に乾燥させます。
なんどかこれを繰り返します。
これである程度は白濁が取れます。
しかし、失敗するとさらに白濁が増えることになります。
木部の割れやブレイスのはがれは?
たしかにその危険もあります。でも、白濁が起きるくらい年数がたったギターは結構丈夫ですよ。少々のことでは平気みたいです(経験上)。
チャレンジするにはそれなりの覚悟の上、やってください。通常はお勧めしません。
私はヤマキを何本か白濁取りしましたが、4割くらいまで落とすのが精一杯でしたね。
 
7.ミニプラグ対応 今ならこうする
 
先日のエンドピンジャック無加工時のミニプラグ対応について、今ならこうするだろうな、と考えましたので参考までに。
・基本的にミニプラグは折れやすいのでL字型の丈夫なものがほしい
・アダプタなどはなるべく使いたくない
・取り回しも考慮したい
・ケーブルもちゃんとしたシールドがいい
・プラグもそれなりのもの(プラは嫌!)がほしい
という条件で考えると
 
L字型のミニプラグとしてノイトリックのNTP3RC-Bを選択
http://www.soundhouse.co.jp/shop/ProductDetail.asp?Item=543%5ENTP3RCB%5E%5E
モノでよいけどノイトリックはステレオしか出していない。
このプラグは対応ケーブル径が2ミリ〜4.5ミリとなっている。
そこで、使用するケーブルはカナレのGS4となる。これは外径4ミリ。ケーブルとしては細くてもこれで大丈夫でしょう。
フォーンプラグは形を合わせてノイトリックのNP2X-Bで決まり!
これで自作すれば、見た目も使い勝手も性能もまずまずのものができるのではないかな。
 
ちなみに、過去、ミニプラグを折ったのは、ギターにプラグを刺したままギタースタンドに置いてあった際、ケーブルを引っ掛け、ギターが倒れかけたとき。あっさりプラグは折れました。スタンドに置くときは注意しましょう。
・・・・続編も乞うご期待・・有り難うございました・・・・
 
※ 特別企画
Johnさんのギターケースクリーニング講座
 
金具のサビ等もサビ取りクリームを塗って、仕上げに金属磨き(ピカール)で磨いてみたら、そこそこ綺麗な金具になりましたよ。
(バックル部にCRCを軽く注油をしたら軽やかにもなりました)
 
それから、ケース表皮(レザー)は、スプレー式中性洗剤を付けて乾いた布で拭き上げしてしつこい汚れを落とし、仕上げびクルマ用ケミカル(アーマオール等)で拭き上げると、驚くほど綺麗になりましたよ。
 
ネットで見つけた弦高の調査方法
 
☆ 『ネック反り』のチェック法
 
1フレットと12フレットを押さえて、真ん中をたたいて「チッ」っと音がするのが理想。
見た目には“葉書1枚”くらいの隙間があいていればネックは理想の状態です。
弦とフレットがくっついて音がしなければ「逆反り」。
隙間が1mm以上あいていれば「順反り」といえるでしょう。
 
☆ 『腰起き』のチェック法
 
ネックのジョイント部が起きてしまい角度がついてしまう症状があります。
7フレットあたりと最終フレットを押さえて真ん中をたたいて「チッ」っと音がするのが理想。
隙間が1.5mm以上あいていれば「腰起き」です。
 
『ねじれ』『波うち』のチェック法
目視にて…
 
 
おまけに・・2010年のお仲間さん散財報告です
 
・村雨希望 さん
 
入手
Martin D-35・・・1979
Martin D-25K・・・1980
Martin D-19・・・1977
Martin DC-16OGTE・・・2010
Gibson MK-72・・・1977
K.Yairi M-2002・・・2002
K.Yairi WY1AP・・・2007
K.Yairi 60-RFC・・・1993
K.Yairi TG-40・・・1975(kiraさんから)
K.Seven YW-300・・・1980
K.Yairi MV-90L・・・2003
K.Yairi NT-100E・・・1984
 
Morris
Takamine
Aria エレアコ
Aria 6弦ウクレレピックアップ付き
 
放出
K.Yairi DY-18(TAKU97さんへ)
K.Yairi MV-90L(オークションへ)
K.Yairi NT-100E(オークションへ)
Yamaha サイレント(オークションへ)
Yamaha FG-500赤ラベル輸出仕様(オークションへ)
Yamaha FG-500赤ラベル国内仕様(オークションへ)
S.yairi YD-303(オークションへ)
S.Yairi YD-306(オークションへ)
S.Yairi YD-305(下取り)
Yamaha L-10S(下取り)
Yamaha FG-280赤ラベル(下取り)
Morris (kitaさんへ・・・Up-Down置きギター)
Takamine (kitaさんへ・・・Up-Down置きギター)
Yamaha FG-220赤ラベル(オークションへ)
Yamaha FG-350赤ラベル(下取り)
 
TAKU97 さん
 
入手
Gibson J-45EB(これは昔から狙ってました。)
Kヤイリ DY-18(すっかり忘れてましたが今年でした。)
Kヤイリ CE-3(なんとなく勢いで)
Wood Land リゾネーターギター(Aokiさんから超格安です)
の4本です。(アコギのみ発表)
 
放出
Cat's Eyes CE-1500(委託販売で売れました)
Kヤイリ YW-600(Gan-jiさんに押し売り)
Ovation 1868 ELITE(みきぶへ)
 
 
Gan-jiさん
 
入手
2月ギルドF−50
4月タカミネDSP015
  ギブソンJ−200
  おまけヤイリ景品ギター
6月ヤマハDW-4(練習用)
7月ギブソンJ−45
9月ヤイリYW-600(TAKUさん宅から)
11月ヤマハFG-340(NOBUさん宅から)
その他:スピーカラ・ベーリンガー1202・iBEM ACTIV・マイクスタンド5本・ETC
ヤマハ骨ギター
 
あきらさん
 
YAMAHA FG−280
YAMAHA L−5
YAMAHA L12−50カスタム
YAMAHA FG−351
YAMAHA FG12−301B
YAMAHA FG−150
YAMAHA CP−400
 
放出ギター
タカミネPT−110
 
NOBUさん ・・・
 
\(◎o◎)/!